海外ドラマThe Big Bang Theoryを使って日常会話の勉強をしています。自分の勉強も兼ねて、気になる用語や表現について解説をしていきます。
今回はシーズン3のエピソード13の冒頭部分です。いつもの4人で中華レストランに来ています。
Howard: Boy, seems like forever since the four of us have been out to eat, you know? Just the guys.
ハワード: 4人で食事に行くのは久しぶりだな。男だけでさ。
– Seems like forever since:~するのは久しぶりだ
Raj: Oh, God! Yes, we get it. You have a girlfriend now.
ラージ:ああ、神様!ああ、わかったよ。ガールフレンドができたんだね。
Howard: A little jealous, are we?
ハワード: ちょっと嫉妬してる?
Raj: No, I’m not jealous. All right, I’d kill a hobo if it’ll get me laid. Now, can we order?
ラージ:いや、妬いてないよ。ヤレるなら浮浪者でも殺すよ。さて、注文しようか?
– Hobo:アメリカで19世紀後半 から1930年代の不景気の時代に、仕事を求めて渡り歩いた貧しい労働者
– Get laid:セックスをするという意味のスラング
Sheldon: Oh, dear Lord, they re-did the menu.
シェルドン:あぁ、メニューが変わった。
– Redo:やり直す
Leonard: So what? It’s the same food.
レナード:それがどうした?同じ料理だよ。
Sheldon: Oh, is it? Look at this. General Tso’s Chicken is no longer listed under specialties. It’s now under chicken.
シェルドン:そうか?これ見てよ。ジェネラル・ツォーズ・チキンがスペシャルメニューでなくなってる。チキンのメニューになってる。
Raj: So?
ラージ: それで?
Sheldon: Yes, General Tso.
シェルドン:そう、General Tsoだ。
General Tso’s Chickenとは、日本の「天津飯」のような、アメリカの独自の中華料理を 意味するようです。「so」と発音が同じことから、ラージとやり取りが始まります。
Raj: Not Tso the chicken, so the question. So?
ラージ:チキンのTsoじゃない。それで?
Sheldon: So, why is it no longer a specialty? Did the chef lose confidence in the dish or himself? And look over here, shrimp in mobster sauce. What is mobster sauce?
シェルドン:なぜ名物じゃなくなったんだ?シェフが自信をなくしたのか、それとも自信をなくしたのか。こっちも見て、エビのモブスターソースだ。モブスターソースって何だ?
Leonard: It’s obviously a typo.
レナード:どうみてもタイプミスだろ。
-Typo:誤植
Sheldon: Perhaps. Perhaps this restaurant’s now a front for organized crime. For all we know, the mobster sauce contains actual chunks of deceased mobsters.
シェルドン:そうかもしれない。このレストランは組織犯罪の隠れ蓑なのかもしれない。モブスターソースには死んだマフィアの固まりが入ってるんだ。
-For all we know:知っている範囲では、恐らく
-Chunk:(肉などの)塊
-Mobster:ギャング
Raj: No, no, no, no, I think it just means it’s the kind of sauce that mobsters like.
ラージ:いやいや、マフィアが好むソースってことだろう。
Lobster sauce(ロブスターソース)と記載すべきメニューが誤ってmobster sauce(「ギャングスター」ソース)となってしまったことから、シェルドンはこれがいったい何なのか考えています。レナードは誤植と言いますが、ラージは、実際にmobustar(マフィア)の意図で書いたが、「マフィアが好むソース」という趣旨であると考えているようです。
Howard: It doesn’t mean any of that! It’s a typo.
ハワード: そんな意味じゃないよ!タイプミスだよ。
Leonard: You know what? Let’s just get a pizza.
レナード:いいから?ピザを食べよう。
Sheldon: Good idea. We’ll go to Corleone’s.
シェルドン:いいね。コルレオーネの店に行こう。
Howard: Sure, no mobsters there.
ハワード: もちろん。そこにはマフィアはいないからね。
***レナードとシェルドンが部屋に戻りながら話をしています***
Sheldon: You know, the more I think about it, the mobster sauce couldn’t possibly contain chunks of mobster.
シェルドン: 考えれば考えるほど、モブスターソースにモブスター(ギャング)の塊が入ってるはずがない。
Leonard: And why is that?
レナード:それはなぜ?
Sheldon: It was listed under seafood.
シェルドン:シーフードのところに書いてあった。
Leonard: What if they were mobsters who slept with the fishes?
レナード:魚と寝たマフィアだったらどうする?
Sheldon: Leonard, are we having a serious conversation or not?
シェルドン:レナード、真面目な話をしてるのかしてないのか、どっちなんだ?
***家に着くと、ドアが壊されていることに気づきます***
Leonard : What the…?
レナード: 何だ?
Sheldon: The TV is gone.
シェルドン:テレビがなくなってる。
Leonard: So are our laptops.
レナード:ラップトップもだ。
Sheldon: Oh God, oh God, oh, God! It’s all right. They didn’t take my comic books.
シェルドン:大変だ、大変だ、大変だ!(寝室を見に行ったシェルドンが戻ってきます)良かった。漫画は取られなかった。
***レナードとシエルドンが警察に状況の説明をしています***
Sheldon: They took our TV, two laptops, four external hard-drives, our PS2, our PS3, our X-Box, our X-Box 360, our classic Nintendo, our Super Nintendo, our Nintendo 64 and our Wii.
シェルドン:テレビ、ノートパソコン2台、外付けハードドライブ4台、PS2、PS3、X-Box、X-Box 360、クラシック任天堂、スーパーファミコン、Nintendo 64、Wiiを持っていかれたんです。
Leonard: We like games.
レナード:僕たちはゲームが好きなんです。
Sheldon: Right, games. They took Halo 1, Halo 2, Halo 3, Call of Duty 1, Call of Duty 2, Call of Duty 3, Rock Band, Rock Band 2, Final Fantasy 1 thru 9, The Legend of Zelda, The Legend of Zelda: Ocarina of Time, The Legend of Zelda: Twilight Princess, Super Mario Brothers, Super Mario Galaxy, Mario and Sonic at the Winter Olympics and Ms. Pacman.
シェルドン:そう、ゲームだ。Halo 1、Halo 2、Halo 3、Call of Duty 1、Call of Duty 2、Call of Duty 3、Rock Band、Rock Band 2、ファイナルファンタジー1~9、ゼルダの伝説、ゼルダの伝説 時のオカリナ、ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス、スーパーマリオブラザーズ、スーパーマリオギャラクシー、冬季オリンピックのマリオとソニック、Ms.パックマン。
Policeman: Assorted video games.
警察官: ビデオゲームの詰め合わせ。
Sheldon: When does the CSI team get here?
シェルドン: CSIチームはいつ来るんですか?
CSIとは、アメリカのドラマのタイトルです。Crime Scene Investigation(科学捜査班)の頭文字で、このチームが科学捜査により事件を解決していくドラマです。
もっともCSIは、実在しないようです。実在しないドラマ上のチーム名を述べたので、警察官は若干困惑しているようです。
Policeman: What?
警察官:何?
Sheldon: In anticipation of their arrival, I’ve bagged some evidence. One of the thieves had the audacity to quench his thirst while ransacking our home. You should be able to pull some good prints off this. And now, here are my prints so you can rule me out as a suspect.
シェルドン: 彼らが来るのを見越して、証拠をいくつか袋に入れておいたんです。泥棒の一人がうちを物色している間に、大胆にも喉の渇きを癒したんだ。これで指紋が取れるはずだ。で、これが僕の指紋だから、僕を容疑者から除外してください。
– Audacity:大胆さ
– Quench:癒す、和らげる
– Rule out:除外する
Leonard: What about me?
レナード:僕はどうなるんだ?
Sheldon: I’m sorry, Leonard. It’s too early to discount the possibility of this being an inside job.
シェルドン:すまない、レナード。内部犯行の可能性を否定するのは早計だ。
Leonard: Would I be completely out of line to ask you to shoot him?
レナード:彼を撃つよう頼むのは完全にいきすぎでしょうか?
Policeman: I’d be happy to put him under a 72-hour psychiatric hold.
警察官: 72時間精神科に入院させてもいいよ。
Sheldon: I’m not crazy. My mother had me tested.
シェルドン:僕は狂ってない。母が検査したんだ。
Policeman: We’re done here. Call this number, and we’ll fax you a copy of the report so you can submit it to your insurance company.
警察官: この話は終わりだ。この番号に電話してくれれば、報告書のコピーをファックスで送るから、保険会社に提出してくれ。
Sheldon: I’m sorry, that’s the end of your inquiry?
シェルドン:悪いが、これで質問は終わりですか?
Policeman: Do you have any more information that might be relevant?
警察官: これ以上関係ありそうな情報があるの?
Sheldon: Oh, my goodness. Where do I begin? For instance, my laptop contained four out of the five gedanken experiments necessary for a cogent restatement of the quantum measurement problem.
シェルドン:ああ、大変だ。何から話せばいいんだ?例えば、僕のノートパソコンには、量子測定問題の理路整然とした説明に必要な5つのゲダンケン実験のうち4つが含まれていた。
-Cogent :適切な、説得力のある
Leonard: How is that going to help them?
レナード:それがどうやって彼らの役に立つんだよ?
Sheldon: Well, they could monitor scientific publications and see if anyone posts such a cogent restatement in the next couple of months. If so, the authors are most likely in possession of my stolen laptop.
シェルドン:そうだな、科学論文をモニターして、今後2、3ヶ月の間に誰かがそのような理路整然とした説明を投稿しないか確認することができる。もしそうなら、著者は僕の盗んだノートパソコンを持っている可能性が高い。
Policeman: Good night, fellas. Come on, Bochco.
警察官: おやすみ、みんな。さあ、ボッコ行くぞ。
警察官が「ボッコ」と言った際に笑いが起きています。この点について調べたところ、Steven Bochco.”Bochco”という名前のアメリカのテレビプロデューサー・脚本家を指しているようです。同氏は、「Hill Street Blues」、「L.A. Law」、「NYPD Blue」などのヒットシリーズを生み出したことで知られた人物です。
ここでは、刑事ドラマにありそうな場面で警察がBochcoという刑事ドラマで有名なプロデューサーの名前を言ったことで笑いが起こったようです。